DOCSTYLE XR1200 タンデムシート

「快適なタンデムシートが欲しい」というワンオフ製作。

XR1200タンデムシート
FRPパーツは、ワンオフ製作する際にも型を作ります。原型モックアップ、生産用の型を製作した後にようやく製品が生産できる、非常に手間のかかる作業なので高価になってしまいます。
しかし、簡単な生産用の型でも、型ができてしまえば複数個同じものが生産できます。2個めからは生産作業だけなので手間はそれほどかかりません。
なのでFRPショップでは「10人購入者が集まれば商品化」などという方法もよくとられます。


docstyle XR1200


最初はワンオフ依頼で製作を開始したタンデムシート。
オーナーの車両は、写真のとおりツーリング仕様と言えるもの。休日には奥様を乗せ走るとの事。
「ノーマルのタンデムシートがヒドすぎる」らしく、見てみるとスポンジは薄いしシートベースの形状も痛そう。
奥様を思う気持ちに心が打たれました。量産前提で作るという事で手頃な価格で作りますよ。きっと他にもどこかでヒドいタンデムシートに泣いている奥様がいるはず。製品化して販売して、型代は回収しましょう。
心が動かされた、面白そう、売れそうと思うものであれば量産前提で安価に製作します。「こんなものが欲しいのに無いんだよなぁ...」というご相談もお気軽にどうぞ。

 

XR1200

01 イメージ画像

まずはイメージ画像を作りXRオーナーと相談します。
座面を広くし、スポンジ厚も稼げる形状にしましょう。大きくなるから、ライダーシートと一体に見えるようにしたらスマートかな。

 

XR1200

02 ノーマルシートベース型どり

ノーマルでの取り付け部を利用するため、まずはノーマルシートベースを複製します。同形状のシート裏面にすれば、ボルトの逃げ形状なども再現され確実なクリアランスが確保できます。
新車のシート、表皮を汚さないように慎重にマスキング。

 

XR1200

03 裏面型どり完了

マスキングしたノーマルシートにゲルコートを吹いてFRPを積層、硬化後に外したものが右側です。
これを仕上げてそこにFRPを積層し、外したものがノーマルと同形状の底面になります。

 

XR1200

04 裏面複製完了

左側がノーマルと同形状の複製品です。ゲルコートを吹いた後、FRPを積層しています。
あっという間にできてますが、FRPがきちんと外れるようワックスを塗布する等の離型処理にも時間がかかるのです実際は。

 

XR1200

05 造形開始

ここからは製作するシートベース周辺とのクリアランスを確認しつつ造形を進めるので、車体側も必要になります。
とりあえずシートカウルとライダーシートがあればよいので、オーナーからお借りしました。
やはりまずはキズ付けたりしないようマスキング。

 

XR1200

06 造形しています

シートの場合、装着時に下になる部分を滑らかに造形していきます。外側からだと、全然見えないです。
変形しないよう補強も入れつつ進めていきます。

 

XR1200

07 造形進めています

複製したノーマル形状の裏面、周囲を広げるように面を作っていきます。
へこんだ面は作りにくい...。厚付け用や仕上げ用、数種類のパテを使用して形を作っています。

 

XR1200

08 だいたい形ができました

左右対称に苦労しながら、だいたい形が見えてきました。
そろそろ仕上げです。

 

XR1200

09 もうすぐ原型完成です

サフェーサーを吹いて形状を確認。最終的な修正を加えます。

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