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True Colors

2008-06-18 23:53

CBX400F INTEGRAおれがバイクに興味を持ち始めた頃、販売されていた市販バイクも紹介してみましょう。
「CBX400F INTEGRA」です。CBX400Fにカウルを着けた仕様で、国内でカウル装着が認可されたばかりの頃のバイクです。
CBX400Fは超人気モデルでした、次期モデルCBR400Fが発売された後にも再生産されました。
現行車のCB400SUPER FOUR、SUPER BOL D’ORに同様のカラーリングが施されていますが、その元ネタですね。

他メーカーでも過去のカラーリンググラフィックを現行車に与えるのが流行ってますが、昔の元ネタを知っててみんな買うんですかね。
しかし、CB750 (RC42)の赤白の。車体形状を無視して昔のCB750F (FC)のグラフィックを施してあったヤツなんて、かなりひどかった。けっこう売れたようですが営業からの提案とかだったのかな、スタイリングを担当した人ならあのラインは引かないでしょう普通。
おれがスタイリングを担当した人だった場合そんな事されちゃったら、まぁ大人だからブチ切れはしませんが、そいつの髪の毛掴んで引きずり回してます。

その後もいろんな懐かしカラーリングが出ちゃって、歯止めがきかなくなってんじゃん。せめて、そういう事はカスタム屋にシャレでやらせとけよ。
CB750は元が誠実そうな良いバイクだっただけに、なんか無理して似合わない服着てる若作りしたオッサンみたいで痛かったです。
CB400SUPER BOL D’ORに施したCBX400Fのグラフィックは実車見た事無いからなんとも言えないけど、名前は「SUPER INTEGRA」にすりゃ良かったんじゃねーの?

話を戻して。CBX400F INTEGRAは友人が乗っていました。
借りてみたら、軽くて乗りやすい良いバイクでした、さすがホンダ。
気持ち悪かったのがオートキャンセルのウインカー。曲がり終えると、自動でウインカーが切れるという。なんか不安で、結局自分でもウインカーキャンセル、押しちゃうんですけどね。

1982年発売で、インボードディスク、アンチダイブシステムやプロリンク、コムスターホイールなど、懐かしの装備が満載です。エキパイの形状も良かったですね。
当時クラス最強の48PS/11,000rpm、549,000円。

Clockwork Orange

2008-06-16 21:39

コンビレンチ工具が好きって人、多いですよね、工具の紹介です。
「コンビネーションレンチ」< ドラえもんの声で

ところでドラえもんの作者、藤子不二雄先生はおれと同じ富山県高岡市出身です。
二人とも。藤子Fxxkin’不二雄と藤子不二雄Anarchyですか、パンク・スピリッツ溢れる尊敬できる漫画家です。

で。おれが使ってるコンビはイタリアはBetaのヤツです。イタリアの工具って大丈夫なのか? と思いますか。おれも思います、すまんイタリア人。でもなんかグッときちゃったんすよ。Beta。
いや、さすがに悪くは無いです。使いやすいです。
Betaといえばオレンジ色ですが、そういえばベルトサンダーもオレンジ色の使ってるな、おれ。

オレンジ色が好きなのか、おれって。
「オレンジ色 好きな人」で検索してみると、オレンジ色が好きな人というのは

・元気で陽気、明るく活発
・話好きで外交的、人付き合いがよい
・付き合う人を元気づけ、幸せな気分にする
・他人からの好感度が高い
・人なつっこく、笑みをたたえ理解が早い
・お人好しで社交的、孤独が嫌い
・乱雑が嫌いで、いつも整理整頓をする

…見事に全然あたってませんから。ま、色って全部好きだから、おれは。

R★E★D

2008-06-12 21:54

SCORPIO PANTA昔の国産カスタムバイクでスゴいのってねーのか? と言うと、あります。伝説のショップ、カスタムクラフト滋夢がミュージシャンのパンタさん (頭脳警察) のために作った「SCORPIO PANTA」。このスタイリングは国産カスタムの革命でした。

このバイクは個人的に縁があるバイクで、製作した滋夢の和田さんは、おれの知人の知人。パンタさんも、また別の知人の知人。なんか「友達の友達が…」みたいな、結局他人じゃん、みたいな話ですが。

SCORPIO PANTAはカワサキZ400FXベースのカスタムですが、なんといってもスゴいのは当時プラモにまでなってしまったところ。ユニオンの1/15スケールです。「ロックミュージシャン、パンタの駆る先進のカフェレーサーをリアルにモデリング」。
今はプラモにも普通に改造バイクのラインナップ、改造パーツなんてものがありますが、改造バイクに厳しかった当時は考えられなかったんじゃないかと。
こんなの乗ってて大丈夫だったんですかね。

しかし当時のカスタムバイクの中でも抜群に綺麗だし、ここまでやっちゃうと「外車?」って感じで見逃されてたんでしょうか。

スタイリングを決定するのに、Z400FXのプラモに粘土を盛って検討した、とか。まさか出来上がったバイクが逆にプラモになるとは思わなかったでしょうね。

SCORPIO SPECIAL
このプラモはおれの宝物で、店に飾ってあります。神棚のごとく。
おれくらいの歳のカスタムバイク好きにはかなり影響を与えたバイクなので、遊びに来た雑誌編集の方なんかも、見て「おおっ!」と興奮する事が多いです。

ちょっと残念なのが、こっちの白い方。
製作者和田さん仕様のカラーリングなのですが、実車はCBX400Fがベースでした。プラモメーカーの事情か、Z400GPベースになってます。

おれの友人の2コ年上のビルダーが高校生の頃、滋夢に問い合わせの電話をかけて「Z400GPにスコルピオのカウルは着くのか」聞いたことがあるらしいのですが (着けた事が無いのでわからないが参考に、と取付説明書を送ってくれたそうです)。プラモでは着いてるぞ。

SCORPIO
で、これが実車。1994年の「BIG BIKE Cruisin’」誌、70年代中期から80年代初期の4気筒カフェレーサー特集でも紹介されています。特集の表紙も飾っている名作です。

滋夢の和田さんは非常に個性的なビルダーであった事も有名で、おれが聞いた話でも「初対面の雑誌編集者と待ち合わせの際、スグわかってもらえるよう頭にフェンダをのせて立っていた」「ヘッドフォンを装着し、踊りながら作業していた」「コタツを走るように改造した」「チェーンソーをフルチューンした」など、数々の伝説があります。
SCORPIO PANTAのフロントフェンダも作るのを忘れていて、締め切り間際に工房に転がってた適当なフェンダを着けたとか…。

この手のスタイリングカスタム、昔はけっこうあったのに今は見ないですよね。こういうの、やるショップが増えたら楽しいんだけどなぁ。
タイトル「R★E★D」はもちろん、パンタさんの曲です。Revolution,Evolution,Devolution。

Fried My Little Brains

2008-06-11 23:28

EGLI TARGET MAGNAM CBXまたしてもエグリです。
これはけっこう有名な「EGLI TARGET MAGNAM CBX」。
「RIDERS CLUB 1983年10月号」から。

今日、あるバイクのフロントフェンダにダクトを造形し、おれのブレーン (中学からの付き合いである) に見せたのですが、「このダクトは何のためなのか聞いてはいけないんだよな」と。
特に意味のないダクトが気になったようです。

デザインの全てに意味や理由を見出そうとするやっかいな世代だよなぁ。ま、おれも常々そういう考え方なのですが、ダクトについては無条件にカッコイイじゃん!
何のためか、と聞かれたら「男心をくすぐるため」じゃダメですか? ダメなようです。

協議の結果「では、これは空気ではなく気合いを導くという事にしよう。あと幸運とか」で決着。
あいかわらず見事なブレーンっぷりです。

EGLI TARGET MAGNAM CBX
さて、MAGNAM、正面から見るとちょっとマトリョーシカっぽくてアレですが、うーむ。スクリーン下のダクトにグッときます。これも、あまり意味無さそうだよなぁ。

リヤタイヤをループしている帯状のパーツは、リヤフェンダの法基準をクリアするためらしいです。さらにマフラーの熱からタイヤを守る効果もあるらしい、これは後付けの理由っぽいな(笑)。

EGLI TARGET MAGNAM CBX
MAGNAMで目を引くのは、やはりシートです。
激しい加減速でもしっかりホールドする、とか。
当時の雑誌、何誌かで試乗記事があります。こちらは「別冊MOTOR CYCLIST 1983年10月号」。
このシートについては機能的には可も無く不可も無く、て感じです。しかし見た目は斬新でした。10代の頃の、おれの心に火を点けるには充分なくらい。

授業中、ノートに落書きしていたオリジナルおれバイクの多くに、このシートは採用されていました。

THE AIR

2008-06-10 18:46

SPのベルトサンダー無人島にひとつだけエアツールを持って行くなら、と聞かれたら迷わず答えます。ベルトサンダー。
コンプレッサーが無いと使えませんけどね。

FRPを仕上げるのに使う道具です。エアホースに接続しトリガーを引くと、輪になったベルト状のサンドペーパーが「ヒュイーン」と回転する素敵な工具です。
ベルト部分とグリップ部分の角度も変える事ができて、外観の変化も楽しめる素晴らしい工具です。

いろんなメーカーから出てるメジャーな工具ですが、本体が塗装されてるものは少ないようです。どうせキズ付くし汚れるんだけど、あえてオレンジのものを選んでみました。SP AIRのやつ。
もう2年くらい使ってるのか。先端ローラーのベアリングが粉砕したくらいで (まあココは消耗部品だから)、今も絶好調でヒュンヒュン回ってます。マメな給油は必要です。

買ったとき、カッコイイだろう、と美人秘書 (若い頃は斉藤由貴似) に見せたら「あからさまに重機の色だ」と言われました…。
ぜんっぜん違うぞ、ハーレーのワークスカラーじゃん!

Red Lightning Blues

2008-06-09 23:26

RED LIGHTNINGこの赤いのは「RED LIGHTNING」と名付けられたエグリ。
GRAY FLASHの発展型、らしいです。GRAY FLASHが’81年、RED LIGHTNINGが’83年。
掲載されているのは1984年の「Car Styling 46」。ハンス・ムートの特集で、インタビューも掲載されています。

いや、今、見ると野暮ったいですね (笑)。しかしフロントからテールまでつながるカウリング、ダクトが切ってあったり (キャブ周りに導入してるみたいですね)、少年だったおれの心をガッチリ掴むには充分過ぎるスタイリングでした。

ムートがデザインするバイクの魅力は、やはりスラントされたフロント周りだと思うのですが。
現在のように異形ライトなんて無かった当時、フロントカウルをスラントさせようとしても、レンズ部分で垂直な面ができてポッテリしちゃいますね。
これ、もうちょっとライト位置下げたかっただろうなぁ。
でもタンクを上下にボリューム持たせて、かつフロントカウルスクリーン部の後端をタンク側にちょっと曲げて、ボディとの一体感を狙ってるのかな。赤く塗装していないタンク側面 (アルミ地肌らしい)、エグリのエンブレムを中心に、赤い部分がぐるっとループするように。

きっとこれ、実車を見たらいろんな表情があるバイクな気がする。バイクの隣に立った目線から見ると、すげぇカッコイイかも。

GRAY FLASH
隣のページには、おれが愛するGRAY FLASHも。

フロントカウル、これでもか、というくらいウェッジシェイプです。BMWのR65LSから練り込んでいった形状なのかな。レンズ部分の垂直面が気にならない、フロントを低く見せるカッコイイ処理です。カタナも影響受けてますよね。

よく見るとスクリーン部後端がちょっとだけ立ち上がってます。ガーニーフラップ? カウルの強度を高めるためのリブかなぁ?
おれ、これをツマミにビール大ジョッキ5杯はいけます。

しかし実用的、機能的だったのはRED LIGHTNINGの方でしょうね。

What A Wonderful World

2008-06-08 12:10

海外バイク雑誌雑誌の話ですが、海外のバイク雑誌も面白いですね。掲載されているバイクを眺めているだけで、形も色も、なにかと参考になります。
ついつい心の中で

「なんじゃこりゃあ」

と、松田優作の声色を真似てしまうような、ありえない改造バイクも掲載されていたり。でも他人の目は関係無い、自分がカッコいいと思うのがコレなんだ、って迫力もあって、それってカスタムの本質かもなぁ、と思ったりします。

これらの雑誌は、友人が以前海外に行ったとき、お土産にと買ってきてくれたもの。けっこう重たかっただろう、ありがとう。
その友人から、「今度ニュージーランドに行く」と昨日電話があったのですが。
ニュージーランドといえば、アレですね。ブリッテン。
お土産にはブリッテン饅頭を買ってきてくれ、と頼んであります。「ひよこ」が饅頭になってるくらいだから、「ニュージーランドの怪鳥」が饅頭になってないワケがない。よろしく。

21st Century Boy

2008-06-06 14:45

エグリバイクの仕事をやると決めたのは「一生働かなきゃいけないなら他の仕事は無理、怠け者のおれにはきっと続けられない」という理由なのですが。

しかし仕事にしたらしたで、ツラくなる事もあります。一時期バイク雑誌なんて見るのも嫌で。今は大丈夫なんですが、でもバイク雑誌は10年以上寝かしておいて昔のを見るのが面白い。ニューモデルにはあまり興味が無いですし。

個人的に、特に面白いのは80年代前半です。おれ自身バイクに興味を持ち始めた頃だし、バイクブームのど真ん中、業界全体がイケイケな感じだったように思います。
カウルが認可される前の、国産バイクが地味だった頃はスタイリングカスタムを本気でやるショップも多くあったし、海外のスペシャルバイクはまさに憧れの夢のバイクでした。
とりわけ衝撃だったのが、ターゲットデザインらがスタイリングを担当したエグリでした。

この雑誌は1994年3月発行の「BIG BIKE Cruisin’」。古い雑誌ではないけれど、70年代中期から80年代初期の4気筒カフェレーサーが特集されている、なんて素敵。
中でもドキドキできるのがハンス・ムートがデザインしたという「EGLI GRAY FLASH」。

エグリ
この手のバイクは「現在でも通用するデザイン」なんて評されるけど、いや、今見ると古さは感じますねやはり。メーカーの現行スーパースポーツ車のスタイリングの方が、カドはピンピン立ってるし面は複雑だし凄い事になってる。

でもおれはレトロフューチャーな感じというか、どこか優しい柔らかい感じの、この時代のスタイリングカスタムバイクやスペシャルバイクが大好きなのです。触って撫でて確認したくなる曲面なんて、ライダーがバイクというものに特別な感情を持っていた頃だったからこそ、とも思える。みんな単なる乗り物としてではなく、愛情を持ってバイクというものに接していた気がします。
しかし街を見るといまだにネイキッドというスタンダードなバイクが主流だし、スタイリングカスタムは、これくらいがちょうどいいのかもしれませんね。

21世紀にはこういうバイクが道路ではなくチューブの中をバンバン走ってて、と想像してた10代の頃でした。SIGUE SIGUE SPUTNIK (おれの中では名バンドです) も、そういう21世紀を想像してたんでしょうね。
SIGUE SIGUE SPUTNIKのファーストアルバムはおれ、LP盤で買ったんですがそれが86年か。国内ではカウル装着も認可されスズキガンマはすでに3代目、ホンダはNSR250Rが出た年。その後バイクはどんどん高性能化、レーサーレプリカがブームになったけど、スタイリングカスタムは低迷していったんですよね。

M.I.A.

2008-05-31 19:13

「FRPに使う道具はボウルや計量はかりや裁ちバサミとか、家庭的でカッコよくない」と書いたら、
「バカやろうFRPは命知らずな男の世界だ」と全国のFRP職人さんからクレームが来ました。
命知らず、うむ、実際身体に良さそうじゃないですよねFRP…。

そこでFRPに使うもので、なんかカッコイイものは無いかと探してみました、これなんてどうですか。
その名も「PVA」。ハイテクな感じがプンプンしませんか。名前的に。
このいかにも薬品なところも、知的な香りがプンプン匂います。
あ、おれの身体から溶剤のニオイがプンプンするのは、ほっといてください。

PVAは、FRPを扱う者なら必ず使う離型剤の一種です。原型と型、型と製品がくっつかないようにするため、塗布して使用します。離型剤にもいろんな種類がありますが、絶対に失敗できないというトキ、確実な離型を約束してくれるのがこのPVAなのですすげぇぞPVA。

PVAというのは略称で、正しくは「PUNK VIOLENCE ANARCHY」。おお、なんてロックンロールな。
うそです。「polyvinyl alcohol」です。

えーと。実は洗濯糊なんかもPVAだったりします。やっぱり家庭的じゃん…。
えーと。タイトルは語感が似てるから、だけです。

I’m A Steady Rollin’ Man

2008-05-28 18:58

ローラー塗装に使う道具の次は、FRPに使う道具ですが。塗装ガンに比べ地味ですね…。
FRPの作業っていうのは、布状のガラス繊維に刷毛で液体の樹脂を塗って、気泡を抜いたり均一にするためにローラーをコロコロ転がす。そういった感じです。

右手にこれらを持ち、左手には樹脂を入れた柄付きのボウル、というのが作業スタイル。
柄付きのボウルは100円ショップに売ってるPP製のやつです、PPはFRP樹脂がくっつかないし溶剤にも強いです。
なかなか使えるな、100円ショップのボウル。難点は、余計な気を使ってザルまでセットで売ってること。
「いや、ザルは要らないから、むしろ50円にしてください」とお願いしてもダメです。
使えねーな、100円ショップ。そんなワケで、ウチにはザルがゴロゴロ転がってます。

他に使うものといえば、樹脂の量を計るためのキッチンはかり、とか、ガラス繊維を切るための裁ちバサミ、とか。
なかなか家庭的な風情です。
メカニックがスパナ片手にポーズ、溶接職人がトーチ構えて、みたいなカッコよさが無いですよ。
ほんま、この地味さはブルーズを感じさせます。コロコロコロコロ。
このブログの記事タイトルは、いろんなジャンルの曲名からとってますが、そんなワケで今回はRobert Johnsonなのです。