△DOCSTYLE BLOG » SCORPIO

‘SCORPIO’ タグのついている投稿

R★E★D

2008-06-12 21:54

SCORPIO PANTA昔の国産カスタムバイクでスゴいのってねーのか? と言うと、あります。伝説のショップ、カスタムクラフト滋夢がミュージシャンのパンタさん (頭脳警察) のために作った「SCORPIO PANTA」。このスタイリングは国産カスタムの革命でした。

このバイクは個人的に縁があるバイクで、製作した滋夢の和田さんは、おれの知人の知人。パンタさんも、また別の知人の知人。なんか「友達の友達が…」みたいな、結局他人じゃん、みたいな話ですが。

SCORPIO PANTAはカワサキZ400FXベースのカスタムですが、なんといってもスゴいのは当時プラモにまでなってしまったところ。ユニオンの1/15スケールです。「ロックミュージシャン、パンタの駆る先進のカフェレーサーをリアルにモデリング」。
今はプラモにも普通に改造バイクのラインナップ、改造パーツなんてものがありますが、改造バイクに厳しかった当時は考えられなかったんじゃないかと。
こんなの乗ってて大丈夫だったんですかね。

しかし当時のカスタムバイクの中でも抜群に綺麗だし、ここまでやっちゃうと「外車?」って感じで見逃されてたんでしょうか。

スタイリングを決定するのに、Z400FXのプラモに粘土を盛って検討した、とか。まさか出来上がったバイクが逆にプラモになるとは思わなかったでしょうね。

SCORPIO SPECIAL
このプラモはおれの宝物で、店に飾ってあります。神棚のごとく。
おれくらいの歳のカスタムバイク好きにはかなり影響を与えたバイクなので、遊びに来た雑誌編集の方なんかも、見て「おおっ!」と興奮する事が多いです。

ちょっと残念なのが、こっちの白い方。
製作者和田さん仕様のカラーリングなのですが、実車はCBX400Fがベースでした。プラモメーカーの事情か、Z400GPベースになってます。

おれの友人の2コ年上のビルダーが高校生の頃、滋夢に問い合わせの電話をかけて「Z400GPにスコルピオのカウルは着くのか」聞いたことがあるらしいのですが (着けた事が無いのでわからないが参考に、と取付説明書を送ってくれたそうです)。プラモでは着いてるぞ。

SCORPIO
で、これが実車。1994年の「BIG BIKE Cruisin’」誌、70年代中期から80年代初期の4気筒カフェレーサー特集でも紹介されています。特集の表紙も飾っている名作です。

滋夢の和田さんは非常に個性的なビルダーであった事も有名で、おれが聞いた話でも「初対面の雑誌編集者と待ち合わせの際、スグわかってもらえるよう頭にフェンダをのせて立っていた」「ヘッドフォンを装着し、踊りながら作業していた」「コタツを走るように改造した」「チェーンソーをフルチューンした」など、数々の伝説があります。
SCORPIO PANTAのフロントフェンダも作るのを忘れていて、締め切り間際に工房に転がってた適当なフェンダを着けたとか…。

この手のスタイリングカスタム、昔はけっこうあったのに今は見ないですよね。こういうの、やるショップが増えたら楽しいんだけどなぁ。
タイトル「R★E★D」はもちろん、パンタさんの曲です。Revolution,Evolution,Devolution。