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Crazy Man Crazy

2008-06-24 14:29

elf e1レーサーのように、速さのみを追求するバイクは見た目の面白さに欠ける、と言ってはアレですが。
耐久レーサーの場合は灯火類があったり市販車のスタイリングに近く、なにかと参考になります。
で、昔はこんなのもありました「elf-e」。
‘81年から’83年に耐久レースに参戦し、鈴鹿の8時間耐久レースも走りましたね。仮面ライダーのコスプレチームが出るより、こんな奇妙なバイクが走る方が楽しいよなぁ。

「別冊MOTOR CYCLIST 1983年10月号」で詳しく紹介されていました、ライダーは「クレイジー・アルダナ」ことデビッド・アルダナです。

しかし、あの頃のライダーって個性豊かでした。有名ライダーは皆、通り名があったものです。
スタートの一発芸「ロケット・ロン」、まさに王者「キング・ケニー」や、高貴な雰囲気「プリンス・片山」、とにかく速い「ファスト・フレディ」。
ヘルメットのカラーリングもゴチャゴチャ派手では無く、一目でわかりやすくて良かったです。

elf e2
elf-e、左コーナーだと前後片持ちなのがよくわかります、なんか新鮮です。
こちらのライダーはクリスチャン・ルリアール。

‘83年の鈴鹿8耐には、ルリアールとアルダナのペアでエントリーしています。予選9位と健闘しましたが、決勝では上位をキープしながらも33周目にアルダナが転倒、リタイヤ。

「今までのスーパーマシンとは別な常識のもとで造られたマシンだ。そういうマシンには興味があるし、すすんで乗ってみたいと思っている。確かにかわってはいるが、乗りこなさなければプロとはいえない。」とアルダナ。
いや、オマエが乗りこなしてて、転倒しなきゃなぁ…。

でも、彼の豪快さは愛すべきキャラクターでした。’81年の鈴鹿8耐ではホンダRS1000で優勝もしている、もちろん一流のライダーです。

elf e3
フルカバーされた車体と前後片持ちの足周りが特異なelf-eですが、さらにこのバイク、フレームというものがありません。エンジンの前後にアルミ削り出しのメンバーを取り付け、前後サスペンションを支持しています。

ストリップにすると、エキパイはエンジンの真上を通っていて異様です。キャブレターは、まるごとボックスで囲まれていて車体横のダクトから空気を取り入れます。オイルやガソリンのライン、ケーブル類は赤いホースを通し熱対策されているようです。ガソリンタンクはエンジンの下にあります。

当時は「スタイリングがカッコイイ!」と思ってたelf-eですが、あらためて見るとクレイジーなバイクです。
アルダナに似合ってたバイクなのかもしれません。