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Where Do Ya Draw the Line

2009-10-07 15:20


今回は半分、他社製品の宣伝ぽいです。
「自分とこが儲かってないのにいいのかよ」と自問自答してみましたが、いいんだよ、儲けたいと思ったらバイクの仕事なんてしてねーよ。

四輪は知りませんが、意外とバイクだとFRPもイジって塗装 (純正色)も行う、というショップは少ないようで。


今回のXR1200は都内からのお客様。ようやく「XR1200をなんかやってるショップ」という感じに認識されてきたようですウチも。
「他社のシート (FRP製テールカウル付き)を買ったのだけど、テールカウルを塗装してもらいたい、純正っぽい感じで」

持ち込まれたテールカウルは、某有名FRPショップ製のもの。
おお、さすがに有名ショップのものだけに作りはキチンとしてるなぁ。
ダメなFRP製品の場合、塗装前に修正したりなにかとタイヘンなんすよ。


このお客様、さすがに持ち込みで塗装依頼だけでは心苦しかったのかウチのフェンダも購入してくれました。
「いや、テールカウル後端のカエリの形状とドクスタイルフェンダのフチの処理に共通したものを感じて、合うと思って」
と、嬉しい言葉。
うん、おそらくテールカウルはタンク形状に準じて装着して自然に見えるように作られてる。
ボルトオンパーツの基本ですよね、パーツだけ主張しちゃったら違和感がある。
ウチのフェンダも装着したとき自然に見えるよう、元のスタイリングを重視してるから合うだろうな。


そそ。このシート&テールが素晴らしいのは、その作りも丁寧なんだけど付属のボルトやステーがステンレス製だったり。
こういう細かい部分、見えない部分に気を使ってある製品ていいね。
ウチのフェンダも付属のボルトワッシャ、ナイロンナットまでステンレス製のものを使ってますよ。


で、テールカウルの塗装です。
「ノーマルっぽく見えるように塗り分けで、基本おまかせ」
まずはテールカウルの形状を観察、基本的に上面と側面の3面で構成されてるからタンクに準じて側面を塗り分けるのが良いね。
国産車で言えばCB1000SFみたいな感じの塗り分けライン。オレンジをベースに、内側に白ラインオレンジライン黒ベタ。

出来てみればシンプルな塗り分けなんだけど、トロフィー仕様アンダーカウル同様、またもや細かい部分に悩みました。


シート&テールカウルを横から見た写真です。
オーソドックスな形状のダブルシート、カッチリと作ってあるテールカウル、さすが安定感のある仕事です。
おれも造形をやる人間なので、この形状をより引き立てる塗り分けにしたつもりです。


ま、ゴテゴテしてない綺麗な造形なので、最初からシンプルにこの塗り分けで行こうと決まったのですが、問題はバランスです。

テールカウル後端が、断面が見えないようカエリの部分が丁寧に造形してあります。
この幅に合わせて側面外側のオレンジ部分を残したいのでラインが合わさるAの点は決定。
下側Bのラインは、テールカウル側面にキャラクターラインが造形されてるので、そのライン下Bで塗り分け決定。

2つの面が合わさるキャラクターラインが黒をのせる事でわかりやすくなります、オレンジ&白のラインはその下に。
キャラクターラインに塗り分けラインをのせちゃったりしたら、キャラクターラインの意味が無くなる。
ちなみにオレンジ&白ラインは、テールカウル側面下端の外周に合わせる手もあるんだけど、フレームに沿った形状ではあるものの、塗り分けまで合わせたら後ろ下がりに見えそうなので後方に上げたラインを引きました。


で、ちょっと問題はCのオレンジ部分の幅。
テールカウル後端のカエリ幅で下まで行きたかったんだけど、側面キャラクターラインの消失点がDのあたり。
ラインは消失点以降の滑らかな面を通したい、ので下に向かうほどオレンジ幅が狭くなってます。

そんな感じの塗り分け。凝った塗装じゃないし、おれと車両オーナーの二人自己満足ですが。


しかし、このシート、よく出来てます。
タンデムに悩む、ウチの他のXRのお客さんにも勧めちゃったよ (笑)。
ウチのタンデムシートを着けてるお客さんなんだけど、ま、ウチのシートは狙う方向性が全然違うんだけど。
ウチのはノーマルテールカウルのままノーマルスタイリングを重視し、簡単装着かつ必要なトキに使える。状況に応じてテールカウルカバーと併用してもらうのが狙い。

対して今回のこのシート、オーソドックスな外観で、あくまでも「シートの性能重視」で作られてます。
ウチはシートベースを製作した後、シートの張り屋さんに仕上げてもらってるんだけど、このシートのメーカーはFRPからシートスポンジの積層、表皮の縫製まで一貫して社内で作ってるらしい。
こりゃ勝てないって (笑)。FRPだけなら負けないけどな。

くやしいので、このXR1200にはウチのFRP製ライトケースも装着しちゃいました。
レンズ面がちょっと前に出て、より全体がオーソドックスなフォルムになりましたよ。

Keep on running

2009-08-23 12:16


すでにとりあえずの完成として、公開させていただいてるXR1200。
ドクスタイルのパーツご購入 & 塗装をご依頼いただいた車体です。
しかし、このXRのオーナーは新潟の方。塗装の打ち合わせはメールで行いました。

テールカウル部分は前回の記事で紹介しましたが、並行してアンダーカウルも打ち合わせつつ塗装を進めていました。
しかし、このアンダーカウル、他社の製品で海外製なのですが品質に若干難があり。
修正や補強を入れてから塗装作業に入ったため、若干時間がかかってしまいました。
そのため、「アンダーカウルは無くても走行できるけど、テールカウルが無い事には乗車できない。まずはテールカウルをとっとと塗って、先に送りますよ」とオーナーに連絡しました。

オーナーは「梅雨で乗れない事だし、アンダーカウルはゆっくりでよいですよ」と言ってくれてたので、じっくり作業させていただきました。塗り分けの打ち合わせも充分できて。
結果、アンダーカウルの塗装が終わり、発送したら新潟梅雨明けという絶妙のタイミングでした。


写真は、テールカウル&アンダーカウルを送っていただく前に、まず車体に装着していただき側面から写真を撮ってもらったものです。奥様が頑張って車体を支えています (笑)。


送っていただいた写真を加工し、アンダーカウル部分を白くしました。
これをプリントアウトして、色塗ったりして塗り分けラインを検討してもらう作戦。
この時点ではXRオーナー、
「意外と浅い形状なので、あっさり黒単色でもいいんじゃないか…」とも。


白く画像加工したアンダーカウル部分に、オーナーがペイントソフトで塗り分けた写真その1。
基本的には狭い面積なのでシンプルに塗り分けたいところ。
テールカウル前端やオイルタンク前側の角度を意識しつつ、自然な感じ。


もう1点、こちらは角度が逆。アンダーカウル自体の形状を意識した塗り分け。
車体全体を見ても、Vツインエンジンの存在感があり各シリンダーの角度がどちらの塗り分けにも対応するため、これは悩みます。
「白の面積が大きいかも」とオーナー。いや、テールカウルにも白を入れたので、これくらいあってもオッケーでしょう。


送っていただいた加工画像を元に、提案したのがこれ。A案。
後々、ステッカー等を貼る事もありえるのでシンプルに考えました。
水平方向の塗り分けを加える事で、後方から見てもアンダーカウルの白が浮いて見えないように。
ステッカーを並べて貼っても、横方向にラインが走る事で統一感が出るのではないか。


斜めラインが逆バージョンです。B案。
全体で見ると自然な感じは若干無くなりますが、眺めているうちに見慣れてくる。
ちょっと攻撃的な印象もあります。

基本的にはこのどちらかの塗り分けで行こうと決定。
「しかし斜めラインをどちらにしよう…」
とオーナーは悩みます。
おれ自身も、どちらも意味があるラインで構成してあるから「こっちがいい」と言い切る事ができず…。


そんなこんなでアンダーカウルは1色目の白が入り、塗り分けラインを決定しマスキングしなきゃいけない。
おれの知人なんかに相談したら、圧倒的に「A案が自然で良い」らしい。
しかし、「いや…最初はB案、違和感も感じるけど悪くない…」。さらに混乱する結果に。

そういった事もオーナーにメールで連絡しつつ、オーナーは決断。
「Bで行きましょう!」
そうか、XR1200という車種を選ぶ人ってそうだよな、と、なんか納得。

車体が無いため、マスキングのラインは画像から計算して角度や幅を出しました。
マスキング途中の写真もオーナーに送り、
「底辺黒の部分は幅15mmありますが、12mm程度でいいかもしれませんがどうしましょ」等、相談します。
オーナー「加工画像でも15mmは無い気がします、12mmで行きましょう」

「気持ち後端が上がるラインを意識してマスキングします」「水平ラインと斜めラインのカドには半径5mmくらいのアールをつけます」等、細かくも他人が見たらどうでもいい打ち合わせをしつつ作業は進みました。
もう、こうなったらおれとオーナーと、2人のこだわりの世界 (笑)。
アンダーカウルの塗装作業中、オーナー自身はホイールやハンドル、エンリッチナーその他、車体側をイジっていました。
そんな報告もメールでいただきながら、2人の絆は深まっていきましたよ。
一度も実際にお会いしていないのに、不思議な感覚。


そんなこんなで完成したXR1200。
「とりあえずの完成」なので、さらにバージョンアップもあり得るでしょう。
実際、ゼッケン部に入れる数字の書体とか、2人で悩んでたりもして (笑)。
かなり綺麗にまとまった車体です。「コレ、飾っといてもいいよなぁ」なんて、ダメな事を考えてたら、普通に峠を走る写真 (詳細ページのタイトル画像) が送られてきました (笑)。

走ってるとカッコ良さ倍増だなぁ。

White Riot

2009-07-06 23:44

以前紹介した妬ましいガレージの写真。
「テールカウルカバーを装着したよ」と、お客様からいただいたメールでした。
その後メールをやりとりする中、ガレージ2階の写真も見せていただいたのですが、2階も素晴らしかった。
もう「妬ましい」を越えて「住みたい」と思うくらい素敵。
つーか、ウチの店ごと移転したいくらい。マジで。


さて、なにをメールでやりとりしていたのかというと。
XR1200、塗装のご相談でした。
ご自身でその後もXRに手を加えていて、完成イメージはトロフィー仕様。
海外製アンダーカウルを取り寄せたので、テールカウルも含め塗ってほしい、と。

お客様は遠方の方です。
塗装依頼の場合、塗り分けのライン決めや塗装色の色味など、詳細な打ち合わせが必須。
塗り上がってから「思ってたラインと違う…」「考えてた色じゃない…」なんて残念な事にならないためにも。
ご来店いただけない場合はどうしたものか…。まずは車体横からの写真を送っていただきました。

車体を支えているのは奥様だそうです。ご主人の趣味に付き合わされる奥様もタイヘンだなぁ (笑)。
おれはそんな奥様をとりあえず4人くらい知ってますが。


送っていただいた写真を加工し、アンダーカウル部分を白くしました。
コレをベースに、ご希望の塗り分けラインを一緒に考えていただきます。
テールカウル部分は、ご希望のラインをマスキングテープで貼っていただいてたので、そこも白くしてみました。

塗装色の色味については、今回使う色がソリッドの白、黒、純正色のオレンジということなので、塗料を作って確認する必要は無いでしょう。
純正色オレンジについても、すでにウチで塗装したテールカウルカバーをご購入いただき見ていただいており、ご満足いただいてるとのこと。


んで、モノが送られてきました。
まずはテールカウルのゼッケン白を進めます。片側をオーナーがマスキングテープでラインの指示をしてくれています。
それを参考に、反対側にマスキングテープでラインを決めます。メールにいろんな角度からの写真を添付し、細かい部分の指示を受け細部を決めていきます。

返信で「上辺、カバー部分のラインに角度を (写真の黒線)」との指示が帰ってきました。


カバー部分のライン前側を下げる事によって、視覚的に後端が上がったように見せる作戦らしいです。
なるほど。あえて造形を無視して塗り分けて、形状のイメージを変えるというテクニックはあるんですよ。
なんでそんな事、このオーナー知ってるんだ。タダ者じゃないよな、つーかあのガレージがタダ者じゃないもんな (しつこい)。
テールカウル後端部につけるアールも、造形のキャラクターラインを斜めに横切るライン。
本来おれはこういう造形無視のラインを好まないのですが、ゼッケンの性質を考えたら「後貼り感」があってアリでしょう。


塗り分けラインが決定したところで、マスキング本番です。
カバーで隠れてしまう部分の処理は特に指示が無かったので、こちらで決定。
どうでもいいっちゃどうでもいい部分だけど、けっこう悩むんだよなぁ、こういうとこも。

進行状況はメールでオーナーに連絡しつつ、作業は進みます。
オーナーも作業途中の写真を見るのは面白いようで、「楽しみです」とか返信いただくと、こっちもやる気が出ます。


白塗ってクリア吹いてマスキング剥がして、あとは磨くだけ。
本来、ツートン塗り分けの場合は1色めが塗装されたパーツ全体を研ぎ、マスキングし2色めを塗装。最後にパーツ全体にクリアを吹いて仕上げるのですが、今回は白の部分のみ塗装しました。
純正の塗装はやはり品質が良いので、できるだけそのまま残しておきたかったので。
なので、よーく見ると白の塗膜分の段差があります。極薄のカッティングシートを貼った感じです。
しかしカッティングシートに比べ、密着力は格段に良いです。


白1色だけで、印象変わりますね。

さて、アンダーカウルの方は3色で塗り分けます。そちらは次回。


7/8。車体装着写真を送っていただきました。
アンダーカウルは無くても走行できるけど、テールカウルが無い事には乗車できないので先行して発送しました。
レーシーな印象に加えリア周りが軽く見える。良いですね。

「ここまでやるんならシングルシートにしちゃった方が良いんじゃないの?」
という声もありそうですが、ノーマルテールカウル&ウチのカバー、手軽に収納スペースが使える事もメリットのひとつです。
XR、ノーマルだと工具さえ収納できませんから、収納スペースの容量がアップするのも好評ですよ。

The Way I Feel

2009-04-15 11:52

お客様から「装着しましたよ」とのメールをいただきました。素敵なガレージが、なんとも妬ましい(笑)。
ガレージの内外装はDIYとのこと。XR1200にも、いろいろ手が加えられています。

このお客様は雪の降る地方にお住まいなのですが、これならシーズンオフでも楽しく過ごせそうです、本当に妬ましい(笑)。これからの時期は乗っても楽しまれるのでしょうね。
そういった環境作りに、少しでもウチのパーツが役立ったのであれば幸せです。
デカールのご相談には、お力になれず申し訳なかったです…。


フェンダの塗装も終了、先日発送させていただきました。
凝った作りのわりに味気なかったフェンダが、存在感出ましたね。

派手なグラフィックがカスタムペイントだと思われがちですが、お客様の注文により純正色に塗ったコレは本来の意味でカスタムペイントと言えるのかもしれません。


ヘルメットも、ベンチレーションや内装、シールドを組み完成、お客様へ。

なかなかのハーレーっぷりです。白の部分はお客様の好みでアイボリー、派手なようでも大人な感じ。
オーソドックスなラインなのだけど、ベンチレーションのあるモダンなヘルメットがベースだと、ファッションだけでは無いこだわりが感じられるつーか。
実際、このお客様はガンガン走る方なのですが。
XRのイメージにも合いますね。伝統を踏襲しながら最新、みたいな。


今回の記事タイトルは、おれが大好きなパンクバンド、RANCIDの曲名です。もうすぐニューアルバムが出るらしいっすよ!
写真は、おれが愛用しているリストバンド。「ピラミッド鋲ベルトは2連まで」が、おれルール。
明後日でおれ、42になるんですがヤバいっすか? いいじゃん、ティムだって、おれの1コ年上だぞ。

パンクもバイクもファッションじゃねーし。スタイルだ。

Where There’s A Will There’s A Way

2009-04-03 12:52

おかげさまでXR1200テールカウルカバーが好評なドクスタイルです。
実際にはお会いした事の無いお客様から「装着しましたよ」と写真貼付メールをいただいたりもして、「娘夫婦から孫の写真入り年賀状もらうのってこんな気持ちなんだろうな」などと考えます。
孫どころか娘もいないんですけど。

ストアのショッピングカート以外での、イレギュラーなご注文もいただいたりしてます。
「カバー部分のパーツだけを購入できないか」とのお問い合わせをメールでいただきました。
「万が一の破損の場合にも対応したいと思ってるので、部品単位でも販売しますよ」と返信。
その後スグに電話がかかってきて「助かりました、購入します」と。

聞けば、ご自身でテールカウルを加工し、小物入れスペースを拡大。テール部分のカバーをも自作したがうまくいかず途方にくれていた、との事情でした。
新車のテールを切った貼ったするなんて、なんて景気のいい話。しかし、そういう事なら全然応援しますよ。


「フロントフェンダをオレンジで塗って欲しいのだが」とのご相談もいただきました。

「XRのフェンダは素材がPPなので塗料がのりにくい、添加剤を加えれば塗れるのだけど、ここはFRPで複製してそれを塗るのはどうか」と返信させていただきました。
ウチとしても純正フェンダを型どりすれば、それをベースに取り付け部分を活かしボルトオンオリジナルフェンダの開発ができるのでメリットがあります。その旨伝えたところ「オッケー」とのこと。
現在、オリジナルフェンダの製作を進めています。
ストアの商品詳細で進行状況をお伝えしていきます。ご要望等もあればお聞かせ下さい。


ヘルメットを純正色オレンジで塗って欲しい、なんてのもあって。
バイクの車体色塗料というのは、塗料メーカーで用意されているものではありません。
四輪に関してもそうなのですが、四輪の場合は塗料メーカーが調色データを用意しています。「コレとコレをこんくらいの割合で混ぜるんだよ」みたいな。
バイクの場合は、純正塗装パーツとにらめっこで塗料を自分で作ります。
「XRのオレンジ、よーく見ないとわからないくらいのパールだなぁ、でも意外と粒子荒い? 着色パールっぽいし。この色なら2コートでいけそう」
などと考え必要な塗料を注文し、混ぜ合わせるのです。
ぶっちゃけ、XRのオレンジに使ったパールは高かった…。ので、塗装だけのご依頼もいただけて助かってますよ。

そんなこんなでXR1200。パーツを販売するだけじゃなく、なにかと広がりがあって楽しいです。


おれは独立する前、通販メインの外装パーツメーカーにいたのですが、ワンオフ依頼にも応えたいと思い独立しました。
開発した量産パーツを全国に通販しながらも、遠方からのお客様の細かな要望にも対応していければ。
カスタム屋さんて地域密着な部分がありますが (ワンオフ製作の場合は充分な打ち合わせが必要ですから仕方が無いですが)、なにか手はありそうな。

もちろん、メインのボルトオンパーツに力を入れないわけでは無く、経験を活かし「誰にでも簡単に取り付ける事ができる」ものが最低条件だと考えます。純正色での塗装にもできる限り対応していきます。

少しずつ、方向が見えてきた気がします。
「売るだけ、ではないスタイルのDOCSTYLE STORE」の。

今回の記事タイトルはハードコアパンクバンドの大御所「DISCHARGE」の曲名から。で、店に飾っている、犬用鋲Tシャツ (自作) の写真を撮ってみましたよ。

Mixin’ The Colors

2008-07-25 15:34

エイプ外装印刷物の場合、基本的に赤青黄色の3色 (正確にはマゼンタ、シアン、イエロー。マゼンタとイエローで赤になる) を組み合わせていろいろな色を作ります。
金色銀色、キラキラ光るような色は (通常の場合は) 使用できず、そうなると使える3色の組み合わせというのも限られていて、カラー原稿といっても少ない色数でまとめるのが綺麗に見せるコツといえばコツです。

20代の前半、おれは広告デザインの会社にいました。
ようやくMacを使ってデザインする会社が出てきた頃で、まだ版下入校 (印刷の版の元となる白黒の原稿) があたりまえの時代でした。色の指定は版下の上にトレーシングペーパーをかけ、そこに「アカ100(%) × キ100(%)」なんて記入していました。
試し刷りが上がってくるまでは、実際にどうなるのかは頭の中のイメージだけ。なので、上がってきてビックリのケバい広告、なんて事も最初の頃は経験しました。

今回エイプを塗装するにあたって、そんな事を思い出しました。
シンプルなエイプの車体にはゴチャゴチャした凝ったグラフィックは要らない。アナログな感じが似合うんじゃないかと。色もメタリックなどを使わず、ソリッドカラーです。
メーカーでも「スペシャル」「デラックス」と称してグラフィックを施したエイプが用意されていますが、どれもシンプルにまとまっています。

広告デザインの会社を辞めた後、おれはバイク便で走り、その後バイクパーツメーカーにペインターとして入社したのですが、バイクのペイントをする際に広告デザイン時代の経験は非常に役立ちました。
ウチのオリジナルパーツ装着エイプは3台用意しました。それぞれ違う3種類のカラーリングです。
実は10年くらい前、まだおれが某パーツメーカーの社員だった頃に、同じようなカラーリングをその会社のバイクに施した事があります。3種類とも。もちろん、そのまんまというワケではありませんが。

焼き直し? いや、シンプルなグラフィックやカラーリングは流行に左右されないんですよ。
赤いのと青いのはハコスカとか国産の旧車レーシングカーを、黄色はアメリカンなレーシングカーをイメージしています。
これから車体に装着します。

I Love Rock ‘n’ Roll

2008-06-29 17:27

パテパテです。
塗装前の製品表面のキズを埋めたり面を修正したり、原型を作る材料にも使います。
硬化剤を混ぜて使いますが、いいかげん暑くなってきたこの季節だと、油断してると勝手に固まってるのでイラっとします。

ウチでは塗料もロックペイントのものを使っていますが、パテもロック。
なぜなら名前が良いから (デビルビスに続いて、またそれですか)。

しかし、ちょっと気合いが足りないので (おれに無断で固まったりするヤツなので)、缶に魂を入れてみようかと。


パテ
魂、注入後。
ストーンズとラモーンズの魂を入れてみました。

I Love Rock ‘n’ Roll。ランナウェイズ時代から男前だったジョーン・ジェット姉さんの、あまりに直球な曲名ですが。
‘81年の大ヒット曲です。おれがバイクに興味持って、ロックンロールにもやられちゃった時期です。

近所のガソリンスタンドのお兄さんと世間話してて「41歳には見えないっすね」と言われました。
おれの場合、いつもチャラチャラした格好をしているのでよく言われるのですが、その度に「苦労してないっすから」と答えています。
でもたぶん、昔から中身が変わってない、ってのは大きいんじゃないかなぁ。それが良い事かどうかはともかく。
あいかわらずバイクとロックンロールを愛しています。

American Guns

2008-05-25 19:13

塗装ガン塗装ガンサフ用ガンゲル用ガン

うちで使ってる塗装ガンです。なんだかんだ増えちゃいますよね。

作業場を散らかしっぱなしで自分にガッカリする事が多いおれなんだけど、塗装ガンだけは綺麗にしてますいつも。

メインに使ってるのがデビルビス。アメリカの老舗ブランドです。スプレーガンって、お医者さんのデビルビス博士が発明したらしい。

昔はデビルビスってペインター憧れのガンだったようだけど、性能的にはそう良いものでもない。今は国産でいいガンもあるんじゃないかと。
でも、なんかおれの手に合う形状で、お気に入りなのだ。

近所に、クルマがメインのペインターがいるんだけど、彼と先日話してて。
「ガン、何使ってます?」と彼。
「デビルビス。サフはイワタ」
「おお。同じですよ、ぼくも」と彼。

「なんでデビルビスなんですか?」と聞いてくるので、
「名前がカッコイイから」
「おお! 同じです!!」
名前がカッコイイから使ってる人も多いようだ、デビルビス。

「なんか、デビルマンが発射しそうだもんな!」
「…?????」
若い彼、その辺りの感覚は同じじゃ無かったらしいです。

Paint It Black

2008-05-24 16:22

モズライト先日ギターを塗りました。

店の近くに住む60歳のお父さんが依頼主。
40年前に買ったギターだとか。モズライトのコピーモデルで、当時本物が20万くらい。月給5万円の頃に5万円で購入したらしい。
ずっと物置に置いてあったんだけど、老後の楽しみにと引っぱり出したが色あせていて、自分で塗装したが失敗。さらに剥離剤を使ってしまい中途半端に塗装が剥がれピックガードまで侵されて変形しているという最悪コンディション。
まあ、ギターはおれも好きだしバラして組み立てるのもバイクに比べればラク。
再塗装の仕事を受けたわけです。

黒の単色塗りなので、塗装見本としては地味すぎますね。
元々、おれはバイクカスタムの世界にはペインターとして入ったのです。
最初の頃は、やはり派手なグラフィックペイントなんかに興味があったのだけど、FRP造形もやるようになってからは「形状を活かすための塗装」という事を考えるようになりました。
派手にごちゃごちゃ模様を入れて、面の形状がわからなくなるのはどうなんだろう、とか。

このギター、ボディの周囲に段があって、なかなか美しい。
たとえば、バインディング風にボディの周囲を塗り分けたりしちゃったら、この段形状の意味がなくなっちゃう気がします。
白の上に着色パールなんてのも綺麗そうだったけど、お父さんと相談し、ここは黒単色でいっちゃおうか、高級感も出そうだしと。ピックガードは白のパールで楽器屋さんで切り出してもらったもの。FRPで作っても良かったんだけど。

実はネックを取り付けるビスが折れてたりしてて、そういった修理も行ったのでけっこう手間かかりました…。
でも後日、お父さんが差し入れ片手にやってきて「楽器屋のギター教室に行ってきた」と嬉しそうに語るのを聞いて、こっちも嬉しくなったのでオッケーかなとも思ったりしました。