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Sittin’ On It All The Time

2008-12-29 01:07

XR1200シート

前々回に報告した楽しい事「XR1200のタンデムシートベース」はどうなったかというと。
実は、とっくにできちゃってるんですよ。12月20日に最初の製品が脱型してます。
12月1日から造形を始めたので、コレは早い。しかし2週間くらいでイケる、と思ってたんだけど3週間か。まあ今回は車体を預からなかったので、常に車体とのクリアランス確認ができなかった事を考えればこんなもんか。

しかしXRのオーナーは、必要になれば車体を持って来てくれたり、テールカウルも外して持って来てくれたり、家が近い事もあってスグに対応してくれたので非常にスムーズに進行できました。感謝です。
左奥から手前に、原型、生産用の型、製品です。

XR1200テール
造形材料としてパテやFRPを使う場合、収縮や変形は最も気をつけなければならないところ。硬化時間を長くとった方が収縮変形は少なくなるようです。
作業が早くても、完成したものが車体に取り付けできなかったら意味が無い。ボルトオンパーツを作る場合はシビアです。じっくり作業するのも重要な事なのだけど。

生き急いでいるおれなので「年内にカタつけたるわ」と、大人のテクニックとキャリアでなんとかしてみました。
変形するなら取り付けや最終的な仕上がりに影響の無い部分を変形させる方向で、それを見越した形状を作る作戦。もちろんFRPの積層作業は適正な樹脂量で均一な厚み、という地味な基本もおさえてます。
ドキドキの最終確認、車体に装着したら。

ほら。テールカウルとシートベース間のクリアランスが、シート表皮を貼る隙間を残し絶妙。
あとはシート屋さんに持ち込み、スポンジ盛って表皮張るだけっすよ。

しかし、アテにしていたシート屋さんからは「今忙しくて、年が明けてもいつできるかわからない」などと言われ、XRオーナーと困惑…。で、連日XRオーナーと作戦会議 (も含めた世間話)。

ドクスタイル之印
そんな中、XRオーナーが「お店のハンコってあるんですか?」と。
ああ、もちろんありますよ、ほら。

このXRオーナーも経営者であるので「傷んだハンコを作り直そうと思ってる」という、そんな話だったのだけど。
ウチのハンコを見て「意外ですね、アルファベットじゃなくてカタカナなんだ」
うん、やはりこういうのはきちんと読めるかが大切だし。

話の中で、ふと思ったのです。
カッコ良さにはこだわるべきだけど、用途によってはもっと優先するべきものがあるのではないかと。
今回のシートの場合、あくまでもタンデムする奥様のために座り心地が優先。
「見た目のカッコ良さが重要」なんてのは、ウチみたいな外装カスタム屋のワガママでしかないですよね。

見た目をカッコ良く張れるシート屋さんて少ないよな、と、ずっと思ってましたが。
きっとシート屋さんは座り心地を最優先で作ってるんだろう。乗り手もそれを重視してるんだろう。当然だよな、シートって座ってナンボだし。

それでも、仕上げ処理が雑なシート屋さんを多く見て来たこともあって、シート屋さんというものを信用してなかった部分もありました。

XR1200タンデムシート
まあ、このままシートベースを放置しておくのもアレだし、XRオーナーと協議の結果、あるシート屋さんに依頼する事に決定。そこのシートは写真で見る限り、なんかポッテリしててヌルい感じだったので、どうなのかなぁと思ってました。
しかし偶然先週、知人のショップに行ったときに「そこで張ってもらった」というシートを見たのだけど、現物は悪くありませんでした。仕上げも丁寧でした。

早速そのシート屋さんに問い合わせてみました、そしてオッケーとの返事。
あとはシート屋さんにお任せ、というのも無責任なので、年が明けたらXRオーナーと2人でシート屋さんへ打ち合わせに行ってきます。

ノーマルのタンデムシートが「とりあえず」な感じの中途半端なものですよね。アリかナシかハッキリしろよ、みたいな。
ウチのタンデムシートは、良い意味で存在感「アリ」なものになると思います。
XRオーナーの協力で、現在「ナシ」な製品も製作を進めているのですが、それはまた今度。

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