DOCSTYLE BLOG
Back Streets Of Tokyo
2008-09-03 12:50
店には古いバイク雑誌 (おれが好きな時代、主に’80年代が多い) が置いてあり、なかなか好評なのですが。
来るお客さんは、おれと同年代、40歳前後の方が多いのだけど「ああ、こういうのあったよなぁ」「初めて乗ったのがコレだった」などと盛り上がります。
そういや10代の頃ってそんなだったよな。学校の教室で、みんなであーでもないこーでもない、バイク雑誌見て言ってました。
で、そんな時代を知っているお客さんが昔の雑誌を持って来てくれました。これはうれしい。
その内の1冊が1985年発行の「モト・ライダー増刊 26th東京モーターショー速報」。
眺めてて、ちょっとグッときたのがスズキの「GSX400X IMPULSE」。当時もH.ムートデザインというだけで、おれ的にオッケーだったバイクですが、今あらためて見るとスゴいカッコイイ。
カウル付きのもじっくり見ると、おれ的にど真ん中な感じで。今までカウル側面の網付きの穴にばかり目がいってたんだけど、キャラクターラインがとても美しい。余計なボリュームを抑えつつ表情と動きがあり、エッジで緊張感を与えてます。
そういや車体もエッジの効いたスタイリングで、細部までとても凝ってますね。カウル、うまく車体に合わせてる。カウルは社内デザインだったらしいけどムートもさすがに口出してたんじゃないかな。
でも網は要らない気がする、フレーム色が見えちゃうからか? せめて黒の網にすれば良かったのに。

当時他社はカウルレスバージョンが廉価版な位置付けで、とりあえずカウル外しました的な処理が多かった中、IMPULSEの場合はカウルレスがベースとしてまずデザインされたんだろうから当然と言えば当然だけども、ライト周りもしっかりデザインされてます。つーか、コレの場合ライト周りが見所だからな。
「デザインコンセプトは六本木」という、いわゆる東京タワーIMPULSE。
スタイリング重視なバイクの楽しいところは、デザイナーのこう言ったモチーフであるとかの話があるところです。「ああ、そう言えば」とか「なるほどなぁ」とか眺めていろいろ考えられる。乗る楽しみの他に、見ても楽しめる。
丸パイプフレームならさらにカッコ良かったんだろうけど、角だから東京タワーなんだろうな。
発売時はレーサーレプリカ全盛の頃で性能的には特別なものは無いけど必要充分、このバイクはスタイリング勝負だという気持ちがビンビン伝わってきます。斬新で売れなかったバイクは迷車などと言われますが思想があるのが名車。本流にはならなかったけど、間違いなくこれは名車と言えるでしょう。
スズキのカウルレスモデルは洒落たものが多かったな、初代IMPULSEも良かったし後に続いたBanditも洗練されてた。なもんで3代目のIMPULSEは、あまりに普通でガッカリしたな。やっぱ’80年代のバイクは面白かったですよ。
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